リハビリテーション科

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リハビリテーション科

療法士長メッセージ

当院では、急性期から維持期、生活期まで、あらゆる段階に対応できる総合的なリハビリテーション体制を整えています。
一般病棟では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を配置し、早期の機能回復と家庭復帰を目指して専門職が連携して支援しています。医療療養病棟でも、医学的管理が必要な患者さまに対し、必要に応じて個別リハビリを実施し、安定した療養生活を送れるようサポートしています。透析が必要な患者さまには、個別リハビリだけでなく、集団体操などを取り入れ、体力維持と生活の質向上に努めています。通所リハビリテーションでは、個別リハビリを中心に機能回復・維持を図り、退院後の生活支援や社会参加のサポートも実施。
ご利用者さま一人ひとりの生活スタイルや地域環境に合わせた、オーダーメイドのリハビリを提供しています。

特徴・特色

個別の疾患を対象とするのではなく、それらにより生じた生活上の不自由(障害)を対象としています。理学療法士(PT)作業療法士(OT)らが緊密なチームを組み、発症あるいは受傷後早期からの急性期~長期的な医学管理が必要な維持期リハビリテーションまでトータルで行っています。
リハビリテーション室は約300㎡を有し、従来のような理学療法室、作業療法室と分かれておらず、同じ空間を共有しています。そのため開放感のあるリハビリテーション室になっています。また今後言語療法の開設も検討しています。人員配置は令和7年4月1日現在で理学療法士7名、作業療法士3名、言語療法士2名(兼務)の配置となっています。

施設基準

運動器リハビリテーション料Ⅱ、呼吸器リハビリテーション料Ⅰの基準を取得しており、各診療科からの依頼に積極的に対応しております。

入院診療によるリハビリテーション

一般病棟でのリハビリテーションや医療療養型病棟では、長期的なリハビリテーションを施行していきます。
当科では下記の予定で治療を行っております。

リハビリ対応時間

午前8時30分~午後5時00分
(担当者のスケジュールに合わせて終日対応しております)

各種セラピストの紹介

理学療法士

起きる、座る、立つ、歩くなどの基本的動作の改善を目的に運動療法と物理療法を行います。運動療法では、筋力向上、関節の可動域改善、バランス能力の向上などを目指して、徒手的に、また必要に応じてさまざまな道具を用いて実施します。物理療法では、温熱、寒冷、電気などを利用して身体の痛みや不快感をやわらげ、身体が動きやすい状況になるようアプローチします。

作業療法士

脳卒中による運動麻痺や高次脳機能障害、骨折による関節可動域障害や筋力低下などの障害をお持ちの方を対象に、食事動作・排泄動作・入浴動作・更衣動作・整容動作や家事動作の再獲得を目標に機能訓練や日常生活動作を行います。

言語療法士

当院ではコミュニケーション障害に問題を持つ方や高次機能障害がある方に対して、相談は行っていますが、評価・訓練などは行っていません。当院における言語聴覚士の役割は、患者さまに長く食べる楽しみを感じていただくことを目標として摂食機能療法を実施しています。言語聴覚士と看護師が連携して食事介助や食事時の姿勢調整を行っています。患者さまそれぞれの機能に合わせた食形態の調整も行います。また、当院では嚥下機能が低下している方が多くいらっしゃいますので、飲み込みに関係する器官(口・舌・喉)の機能訓練も実施しています。

外来診療によるリハビリテーション

当院では、外来でのリハビリテーションは実施しておらず、通所リハビリテーションに重点を置いています。個別リハビリを中心に、身体機能の回復や維持、在宅での自立した生活を長く続けられるよう積極的に支援しています。

「ひかみシルバーステイ」でのリハビリテーション

週に一回併設の介護老人保健施設「ひかみシルバーステイ」に出向き、入所者さまの嚥下機能評価を行っています。食事介助や姿勢の指導も行います。また、月に一回開かれる経口維持会議に参加し、医師、看護師、管理栄養士、作業療法士、介護職員と入所者様の食形態や栄養面について検討を行っています。